グルテンとは?その役割・影響について

グルテンについて

パンやパスタ、ケーキなど、私たちの食生活に欠かせない小麦製品。
これらに含まれている「グルテン」という成分について、耳にすることも多くなってきました。
この記事ではグルテンの正体から健康への影響について、わかりやすく解説していきたいと思います。


グルテンとは何か?

グルテンとは、小麦粉に水を加えてこねることで生まれるタンパク質の一種です。

小麦粉には「グルテニン」と「グリアジン」という2種類のタンパク質が含まれており、水と反応して絡み合い、網目状の構造=グルテンが形成されます。


グルテンの役割と特徴

グルテンは、食品に「粘り気」や「弾力」を与える働きを持ちます。そのおかげで、パンはふっくらと膨らみ、パスタやうどんにはもちもちとした食感が生まれるのです。

パン作りでの重要な役割

パンを焼くとき、グルテンが生地に薄い膜を張って発酵時のガスを閉じ込めることで、ふんわりとした仕上がりになります。

小麦粉の分類とグルテン

グルテンの含有量や質によって、小麦粉は次のように分類されます:

  • 強力粉:パンやピザに使用され、弾力がある。小麦粉の中ではグルテンが一番多い。
  • 中力粉:うどんやお好み焼きに向いている。
  • 薄力粉:ケーキやクッキーなど、軽い食感を出したいお菓子に最適。小麦粉の中ではグルテンが一番少ない。

グルテンを含む主な食品

以下のような食品には、グルテンが多く含まれています:

  • パン
  • パスタ
  • うどん・ラーメンなどの麺類
  • ピザ
  • ケーキやクッキーなどの焼き菓子
  • お好み焼き、たこ焼き
  • 麩(ふ)
  • 一部の加工食品(魚肉ソーセージ、かまぼこ、シリアル、冷凍食品など)

おいしいものばっかり…!


グルテンの健康への影響

多くの人にとってグルテンは無害ですが、一部の人にとっては健康リスクとなることもあります。

小麦アレルギー

小麦製品に対するアレルギー反応で、皮膚のかゆみや呼吸困難などを引き起こすことがあります。

セリアック病

自己免疫疾患の一種で、グルテンを摂取すると腸に炎症が起き、栄養吸収が阻害されます。

グルテン不耐性(非セリアックグルテン過敏症)

アレルギーでも自己免疫疾患でもないものの、グルテン摂取で腹痛・頭痛・倦怠感・肌荒れなどの不調を感じる人がいます。

さらに、「リーキーガット症候群(腸漏れ)」との関連性も指摘されており、腸のバリア機能が低下してしまう可能性もあります。



まとめ

グルテンは、小麦製品の食感や風味を生み出す大切な成分ですが、その一方で、アレルギーや体質によっては健康への影響が出ることもあります。

自分の体質に合った食事選びをすることで、より健やかな食生活を実現することが可能です。
不調が治らない…というときは、食生活を見直してみるといいかもしれません。
グルテンフリーを一つの選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。

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